宿屋としてこれからの想い

皆様こんにちは。

Show和の宿つちやの宿主土屋です。

久しぶりにちょっとした私の思いを書きます。

実はこの2020年3月で、私の祖父母が旅館業を開業してから70年という節目を迎えました。

特に70周年のイベントをしたとかそういうことは全くありませんが、ちょうど祖父の3回忌と祖母の17回忌法要を行う機会があり、しかも祖父母が開業した地「中村区則武」、つちやホテルのあった地のお隣の旅館「なごや花亭美よし」さんで食事会をしましたのでその場で親族のみでそんな話をしました。

昭和25年(1950年)に祖父の生まれ故郷岐阜県土岐市から運んだ木材を使い7部屋の小さな宿をスタートしたところから我が家の宿屋としての歴史が始まります。

高度経済成長、東京オリンピック、東海道新幹線開業といった時代と共に宿も大きくなり、観光旅館として成長していきましたが、2015年年末に一旦閉館。古き良き名古屋の旅館として昭和な雰囲気を残すクラシックな旅館ではありましたが、正直なところ少し時代とミスマッチしていたのかもしれません。

そして色々とありましたが、2017年に現在の小さな宿Show和の宿つちやをスタートできました。今はたった一部屋の宿ですが、僕の想いの詰まった空間になったかなと思っております。

私には以前から目標があります。

「旅館業を100年続ける!」

実は自分の結婚式の2次会で宣言していたのですが、「旅館業を100年続ける」って結構本気なんです(笑)

残り30年。30年後は私は72歳になってます。でもまだ72歳。

何とかなりそうですよね(笑)

旅館に限ったことではありませんが、継続していくためには何が必要か。

お客様に選ばれ喜ばれることはもちろん、スタッフや取引先に選ばれ喜ばれること、地域に喜ばれること、そして「時代」に合わせて変化していけることが大切だと思います。

正直なところ現在のShow和の宿つちやのまま30年継続できるとは思ってませんし、そのままのつもりもありません。

時代に合わせ臨機応変に変化していこうと思っております。

ただ以前からの僕のビジョンでもありますが、最終的には名古屋で8部屋の宿をやれるようにと思ってます。もちろん時代が違うとなれば、別の形態を考えます。

現在世界中が未知の病「コロナウイルス」によって振り回されてます。

正直うちの宿もキャンセルが相次ぎ、想像以上に影響大です。

でも「やまない雨はない」「明けない夜はない」、人類は必ずこの病に打ち勝てる、そう信じております。

今はジッと我慢の時。この状況を耐え、今できること、今考えらることをしっかりと行い、回復し始めた時にはバネのように力強くはじけれるようにと思っておりますし、今がその変化の時とも感じております。

あと30年は宿屋でいるためにも、変化しながらコロナに打ち勝たないとね。

一日でも早く、この事態が終息することを願っております。

創業70年のお祝いにいただいた胡蝶蘭
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土屋造

名古屋の旅館の三代目として生まれ育ち、小さな頃から身近に和に触れてきたおかげか、めっぽう和柄が好き。鯉の滝登りや金魚柄、青海波柄など見ると思わず手に取ってしまいます(笑)旅館はいったん閉めたけど、自分の好きなことを取り入れた宿『Show和の宿つちや~豊臣の隠れ茶の間~』をスタート。さてこれからどう展開しようか。